北のほたるや

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Autumn entrance


Autumn entrance



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風は秋色


季節は足早に通り過ぎ、今まさに秋から冬へとシフトし始めている。

放棄地の藪の中で雑草に埋もれて萎縮し、消えてなくなりそうになっていたものを救出し
庭に移植しておいた数株が、それぞれに大きく育ち、たくさんの花をつけてくれた今夏。

日照りが続き、一か月近くも雨が降らなかった晩春から初夏には、どの植物も萎れてしまうほどで、植えつけたばかりの畑の野菜などは育成不良となっていた。

漸く雨が降ると、今度はいつまでも降りやまず
屋根の上に水溜りができるほどの勢いだったので、家の中では雨漏りがしていた。

野菜畑の畝は水溜りの中に水没し、今年の不況を暗示し始めた。

そんな長雨の中で、とりわけ喜んでいたのがアジサイだった。

日照り続きで萎縮し、いつまでも花芽を付けずにいたのだが、この長雨の中で生き生きとし、枯れてしまったと思っていた枝からも次々と葉が伸び始め、あちらこちらに花芽が付き始めた。

季節は既に7月となり、その頃になってようやく花が咲き始めた。

8月になっても新たな花が次々と咲き、お盆を迎えるころには満開となっていた。

春のイメージが強いアジサイだが、俳句での季語は「夏」ということなので、北海道ではお盆前後でも間違っていないようだ。

花の色が変わることから、花言葉は「移り気」というのがあるが、「辛抱強い愛情」「一家団欒、家族の結びつき」というポジティブなものもあり、願わくば、後者を選択したいものだ。

さて、9月ともなると、桜やシラカバなどの広葉樹は赤や黄色の紅葉が見られ始め、予想以上に花をつけたアジサイたちも「秋色アジサイ」となりはじめた。

どの株の葉もまだまだ青々としており、本格的な秋色とはなっていないものの、淡いパステルのアンティークカラーも趣がある。

今年は剪定をせず、このままドライフラワーとなって春を迎えてもらおうと思う。

そうそう、花のお礼として、まだ肥料分の残っている野菜畑の土を根元に入れてあげよう。













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The leading role


The leading role

北海道上川郡美瑛町 白髭の滝


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びっくらこいたなーもー


昨夜は、渡島地方から石狩留萌地方、空知地方にわたって竜巻注意情報が何度も出され、お天気ズームレーダーを確認していると、かなりのスピードで真っ赤に表示された雨雲軍団が次から次へと北上していた。

一昨日の台風21号は既に温帯低気圧になっていたものの、その勢力はあまり衰えず
太平洋上の湿った空気を、北海道へ送り込んでいた。

深夜12時を過ぎるころには、断続的な強風と、激しい雨が叩き付けるように降り注いでは、無風となる瞬間を短いスパンで繰り返した。

深夜2時を過ぎたころ、いい加減眠たくなり床に就くも、時折、裏山を激しくざわつかせる強風が気になって、とても眠れない。

それでもいつしか、うとうととし始めて間もなく、ガタガタゴトゴトという激しい音に目が覚め、その瞬間に家が揺れ始めた。

「ん?竜巻が来たか?ダウンバーストか?」と思いつつ、ベッドに腰掛けながら、カーテンを開けて外を見てみた。

一昨日と同じように、街路灯がすべて消えていたが、つけっぱなしのテレビは映っていたので、部分停電のようだ。

などと一瞬のうちに考え巡らしていると、ベッドに腰掛けた体がフワフワと浮くような感覚に襲われた。

寝入りっぱなだったこともあり、かなり寝ぼけていたことは否めないが、薄暗がりの窓から見える風景が動いていないことがかすかに確認できたと同時に、テレビでNHKのニュースが始まった。

竜巻やダウンバーストではなく地震だとようやく理解した。

更なる情報を収集しようと、未だ揺れるベッドの上でテレビを見ていると、千歳空港の、揺れた瞬間の映像が流れた。

遠くの方で青白い光がいくつか放たれいるのが映っていた。

と、その瞬間、午前3時を過ぎたころに、全面停電となった。

あの青白い光は、おそらく、発電所のスパークなのだろうと想像すると、それから数分後に停電になったのは必然だと思えた。

ひとまず、揺れが収まるまでベッドの上にいることにしたが、まるでウォーターベッドのように、ふわふわといつまでも揺れていた。

数分後には、強めの余震が来たが、それは短く終わり、部屋の中には、混沌とした暗闇の静寂が訪れた。

15分ほども経った頃、その後の余震は来ないようだったので、ペンライトを頼りに室内を確認してみる。

かなりの揺れが長時間続いた割には被害は少なく、玄関ロビーに置いた小さな一輪挿しが一つ転げ落ちて割れていた以外は、フライパンや鍋の蓋などが落ちていたものの壊れてはいなかった。

最も倒れて落ちやすい、コーヒーサイホンや、頂き物のハーバリウム、立てて置いてある望遠レンズなどなどは全く動いてもいなかった。

外の様子も見てみたかったが、裏山の山裾が目の前にあるので、一昨日の台風による豪雨のことも考えれば、さすがに、外に出ることは危険と感じ、朝になってからにした。

とりあえずは、水道から水が出るのを確認し、まず、バスタブに水を溜め、捨てる予定だったペットボトル数本に水を溜め、大きめの鍋やバケツにも水をためた。

停電が長く続くと、供給用のポンプも止まり、水道管の圧力が下がると水が出なくなってしまう。

ペンライト用の予備の乾電池も分かりやすい所に出しておいた。

余震や土砂崩れに備えて、窓のカーテンを閉め、万が一、割れたガラスを避けるために、押入れの戸板を立て掛けた。

いつでも外へ飛び出せるように、パンツも履いたwww

まんじりともしない中で朝を迎え、裏山の山裾を観察し、その後、道路や電信柱、橋などを見回ったが、まったく変化はなかった。

最も心配だった家屋も、何も変化はなく、僅かにふすまが開いていたが、きちんと隙間なく閉まったので、家屋自体の歪みもないものと思われる。

さて困った。

やることが何もない。

仕方がないので、先日の台風でめくれたビニールハウスを片付け、鉢植えにしていたヒガンバナをプランターに移植した。

雨漏りのする屋根の補修もしたいところだが、未だに、時折、突風が吹きつつ、陽射しも強いことから、明日以降にしようと思う。

12時を過ぎると僅かに腹が減ってきたので、電気の入っていない冷蔵庫の中身をトリアージしてみる。

その結果、停電が今後長く続くことも考え、レッドは生卵となった。

卵はとても優秀な食品で、高タンパクであることから、早めに食べておくことで、その後の長時間にわたる緊急時の体力の維持に有効的だ。

とりあえず、5個を割り、塩、コショー、砂糖、めんつゆを各少々入れて玉子焼きを作った。

焼き立ての玉子焼きを食べた後はコーヒーを飲みたくなるものだ。

電気ポットは使えないが、ガスコンロでお湯は沸かすことができる。

小鍋でお湯を沸かし、コーヒーミルにコーヒー豆を入れる。
ボタンを押す。
「あれ?」
停電だった・・・<(_ _)>

仕方がないので、陶芸用の乳鉢でコーヒー豆をすり潰し、いつも通りのコーヒーを飲むことができた。

一息ついたら、晩御飯用に、強力粉と薄力粉にドライイーストを混ぜて練りこんだ生地を作った。

暗くなったころにはいい感じに発酵しているだろうこの生地を、フライパンに薄く広げて、蓋をし、弱火でじっくりと焼き上げると「何になる?」・・・「ナン」になる。

これにケチャップを塗って、冷凍してあるミックスチーズを乗せ、フライパンで蓋をして焼けばピザになる。

冷凍してあるベーコンや玉ねぎを乗せれば完璧だ。

晩御飯はこれで決まりだっ!

さて、やることもなくなり、ソファーに寝転がって外を眺めていると、突然テレビの音が、無音の部屋の中に鳴り響いた。

午後2時、少なくともココいら辺だけは電気が来たようで、テレビでは未だに全面停電を伝えていた。

んじゃ、その番組は誰が見てるんだぁ?と疑問にも思ったが、ワンセグなどでも見られるのだろう。

その後、今現在も、テレビで情報を収集しているが、未だに道内全域の停電は復旧していない。

最大震度は7に改められた。

北海道内の発電所は数か所あるが、その全てはターミナルで連結され、電力供給の際、すべてが同じ電圧になるようにバランスがとられている。

今回のような多大なる災害の際には、ターミナルが自動で切れ、それぞれの発電所、変電所、送電設備などに被害が及ばないようになっている。

しかし、突然絶たれた送電はそのバランスを失い、それまでと同様の電圧、周波数で送電することが難しく、送電するまでの時間がかかる。

使用量が多都市部などでは、使用量が多くなるほど復旧に時間がかかるが、三笠市のような過疎地などでは使用量が根本的に少ないため、復旧が早いということなのだそうな・・・

今後も、大きめの余震は何度かあると思われるが、「何時ごろに地震が来るらしいよ・・・」というのは明らかなデマでしかない。

地震の予知、ましてや、時間指定などできないのだから・・・

停電や断水においても、「もう大丈夫」というわけではない。

今後1ヶ月ぐらいは地震に気を付けるべきだろう。

今回の地震が本震とは限らないのだ!

これから秋の観光がシーズンとなるが、今年は、山裾や河川の近く、海岸線などでは注意を怠らない方がいいだろう。

ということで
私は、毛は無くなり始めてますが、怪我もなく
アホなぐらい元気でおります。

ご心配いただきありがとうございます<(_ _)>

被災された皆様へ、お見舞い申し上げます。

追記

お鍋でご飯を炊くには・・・
理想は土鍋がいいですが、蓋つきのお鍋でもご飯が炊けます。

できればホーロー鍋など、蓋が重たいものが望ましいです。

米2合をしっかり研ぎ、夏ならば30分、冬なら1時間、今時期なら40分ほど水にうるかせます。

上記の米をザルにあけて、しっかりと水を切り鍋に入れます。

水400tを入れ、吹き零れ始めるまで強火で焚きます。
(4〜5分程度)

吹き零れ始めたら、火力を極弱火にし、15分焚き続けて火を止めます。

たったこれだけで、おいしいご飯が炊けます。

また、パンを作るには・・・

ぬるめの水(30℃前後)130t
ドライイースト 5グラム
上白糖 5〜10グラム

上記を入れ軽く混ぜる。

強力粉150グラム、薄力粉50グラム

上記を入れ軽く混ぜる。

塩 3グラム

上記を入れ、しっかり捏ねる。

ナンやピザ生地程度なら、手を使わずゴムべらだけでしっかり混ぜる程度でもよい。

丸くまとめて、余裕のある容器(混ぜたボウル)内に置き
ラップをかけて、1時間以上放置する。

膨らんだ生地を2等分〜4等分にし、フライパンに広げて蓋をし、極弱火でじっくりと焼く。

時々、蓋を開けて確認し、場合によっては、ひっくり返して裏も焼く。

あれば、あらかじめ温めておいたレトルトカレーなどと共にどうぞ・・・




来年の今頃は、ベビーラッシュになってるかもしれないなぁ・・・北海道・・・



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台風一過


台風一過

ほたる窯のある三笠市幌内においては、北海道の中央部に近い内陸にあり
小山の北側に面した中腹にあることから
冬には雪こそ多くなるものの、吹雪の影響が少なかったので
「台風21号何物ぞ!」と思いつつも、僅かな不安と、ちょっぴりのワクワク感で一夜を過ごした。

当方は、中古住宅を購入したものだが、その時点で既に屋根が壊れており
居室二部屋の天井からは雨漏りがしていて、何度も修繕のために屋根に上がり、コーキング補修するも、時間がたつと、同じ個所から漏ってくる。

また、西から東へ向けて傾斜のある屋根の、東側の軒が壊れ、外から見ると、既に崩壊している空き家のように見える。

そんな状態なものだから、昨夜はあらかじめ、雨漏りの落ちる位置に合わせてバケツやら鍋やらを配置しておいた。

ニュースで、関西方面の被害が映し出されるたびに、ほたる窯の屋根が吹き飛ぶイメージが脳裏に浮かんだ。

夜9時までは全く無風で、気温だけが生温く、湿度を帯びていた。

夜9時を少し回ったころから、強めの風が吹き始め、夜10時を過ぎると、雨を伴って断続的に突風が渦巻き始めた。

深夜1時を過ぎると、近隣の街路灯が一斉に消え、ただでさえ過疎化して、すっかり山奥のようになった周辺地域は、人間の存在すら感じられない雰囲気となった。

30分も経過すると街路灯の停電は復旧し、いつもの街並みに戻ったが、深夜2時を過ぎると、町中のすべてが停電し、まさに漆黒の闇に呑み込まれ、ただの山奥となってしまった。

深夜3時ごろにはひと際風が強くなり、激しい東風が山の木々を強く揺らし、壊れかけの屋根を引き剥がしにかかった。

庭のトマトを覆っていた簡易的ビニールハウスが引き剥がされ、今にも飛びそうになっていたので、突風の合間に、ペンライトを頼りに外へ出て、剥がれ落ちたビニールに重石を乗せ室内へ戻った。

外は、相変わらず、湿度を含んだ生温い空気だったが、タイミングよく雨も突風も止んでいたので、さっきまでの台風の気配は嘘のようだった。

真っ暗な居室に戻り、床に就こうとした瞬間に、轟音を伴って突風が吹き荒れた。

嘘のようだったのは、外へ出たときの穏やかな一瞬だったことを知った。

その後、明け方まで強風が吹き荒れたものの、雨はほとんど降らず、心配していた雨漏りもなかった。

今朝8時になって、テレビの音で目が覚めた。
これは、そのまま、停電が復旧したことの知らせでもあった。

すぐに起き上り、冷蔵庫の冷凍室を確認したが、停電からおよそ6時間経過しても、氷は氷のまま、その姿を変えずにいてくれた。

テレビは、昨日の台風被害を伝える情報番組で、興奮気味のキャスターや出演者が、映像を見ながら奇声を上げていた。

テレビの画面を一瞥してから、軍手を手にして外へ出てみた。

僅かに雲はあるものの風は止み、陽射しは強く、青空が広がっていた。

何はともあれ、急いで、壊れた軒のある東側へ回り込んでみる。

昨夜の突風を最も強く受けたであろう場所だけに、どれほどの被害になっているのか計り知れない。

途中にある、ビニールの半分が剥がれ落ちた、トマト畑のビニールハウスでは、数日後に収穫しようとしていたトマトが、僅かに1個だけ地面に落ちているだけだった。

そして、東側の屋根は・・・あった。
軒も、以前の壊れたままの佇まいで、何か変わった様子もなかった。

結局、被害は、僅かに1個、トマトが落ちただけにとどまった。

少し拍子抜けした気分になったが、忘れたころに、突風が西寄りに吹き付け、今まさに、北寄りへと風向が変わり始めている。

テレビのアンテナも、冬に少し曲がったままだし、雨漏りの原因となる個所の補修もしたいところだが
今朝9時に温帯低気圧に変わったとはいえ、呼び名が変わっただけで、その内容は変わらず、ひとたび風が吹けば、その威力はまだまだ凄まじく、とてもじゃないが、屋根の上での作業など出来そうもないので、屋根の補修は明日以降にすることにした。

台風一過の今朝は、さわやかな青空が広がっているものの、太平洋の南には、また新たな台風が産まれつつあるらしく、今後もまだ、気が抜けない状態が続きそうだ。

被災された皆様にお見舞い申し上げます。


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そこそこの秋風


そこそこの秋風

曇天ながらも、そこそこの秋風がそよぐ。

僅かに湿度はあるものの、穏やかな空気を感じ
いつになく体調もいいと思えたので、カメラを抱えて小一時間ほどのお散歩に挑んでみた。

時折差し込む陽射しは未だに熱があり、素肌に羽織っただけのTシャツが汗で湿ってくる。

無数のアキアカネが飛び交い、時折、体に当たる。

指を広げて左手を伸ばしてみると、その指の先すべてに、紅色に染まったアキアカネが、椅子取りゲームのように先を争って羽を休めに来る。

目を細めて見てみると、赤唐辛子が指先に実っているように見える。

なんとかして写真を撮ってみようと試みるが、焦点距離の長い望遠レンズをつけていたため撮影できない。
この次は、マクロレンズをつけて外に出てみよう。

そこそこの秋風は、綿毛を飛ばすほどの力もなく、間もなく訪れるであろう別れを惜しむ時を、野アザミの種たちに与えてくれた。




線路脇の、ほんの僅かな小さな土手には、足の踏み場もないほどにニラの花が咲き乱れていた。

遠い昔、ほんの一粒の種が、何かのはずみでココに運ばれ、誰かに摘まれることもなく、長い月日の中で家族を作り、大集落となったのだろう。

あと少ししたら、種を分けてもらいに、再び訪ねてみよう。





滅びの美学の向こう側には、幼き日の楽しげな記憶が漂っている。

朽ちた石の階段は、その中央が擦り減って窪んでおり、端へ行くほどに苔に覆われていた。

上り切ったその奥には、よく陽の当たるちょっとした広場があり、陽炎が立って空気が歪んでいた。

その、歪んだ空気の奥では、小学生になったばかりの自分と同級生たちが、「赤影」や「月光仮面」、「マグマ大使」や「黄金バット」になりきって、土埃にまみれながら走り回っていた。

秋の陽炎は、記憶の底に埋もれていた淡い恋心すら、ダビングし過ぎて劣化したビデオのように再生し始める。

深い緑の藪となった、かつての庭のその奥に、一際目立つ女の子たちの姿があった。





集まって「ゴム飛び」をしているかのようなオイランソウと、残り僅かな秋の陽射しを眩しそうに見上げるコスモスは、すっかり野生化し、やんちゃな男の子の中でそれぞれに、桃色に染まって目を引いていた。





春に見つけておいた栗の木には、予想以上に多くのイガが実り、早くも幾つかが落ちていた。

足で踏みつけて割ってみるが、中はほとんど空っぽで、未成熟のものだけが落ちているのだとわかった。

とはいえ、管理者がおらず、肥料も与えられなくなって久しい栗の木は、その根元から深い藪に覆われており、まだ木にぶら下がったままの他のイガにも実は入っていないものと思われる。

秋の日の遠い記憶は釣瓶落とし・・・


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ある夏の記憶 - 素敵な贈り物 -






ある夏の記憶 - 素敵な贈り物 -

2018年の初夏から、これまで見たこともない花が咲き始めた。

たった一株だが、次から次へと枝を伸ばし花をつける。

以前、モモイロタンポポを植えたことがあったが、色こそ違え、花の雰囲気がそれと似ている。

花弁はとても薄く繊細で、指で触れるだけでへなへなとへこたれてしまう。

それとは対照的に、茎は極めて固く、ちょっとした樹木の幼苗ほどに強情だ。

葉っぱの形状は、地上よりロゼット状に伸び、野アザミに似ているものの、それよりも固く、棘々しい。

園芸品種ではなさそうだが、単なる野草でもなさそうだ。

冬の間は、ヒマワリの種などを提供し、庭に野鳥を集めて楽しんでいるのだが
そのお返しとして、誰かが糞として落としていった種が芽吹いたのだろう。

花が咲いてから、およそ1ヶ月の間、様々なキーワードで画像検索してみるも
出てくるものは、ニゲラやブルーデージーなどばかりで、さっぱり目的にたどり着かない。

先日、ふと思い立って、「野菜」をキーワードに入れてみたところ、僅かに1枚だけ、同一の花と思われる画像が表示された。

その後、そのサイトに行き
その植物の名を確認して、キーワードに追加すると
あっさりと、大量の画像が表示された。

この間の1ヶ月は、まるで「宝探し」でもしているように
さっぱり見つからない「やきもき感」も含めて、とても楽しかった。

私がまだ、二度目の独立を果たす以前の「がんばらにゃん」というBarで雇われ店長をしていた80年代初め頃から、レストランなどの外食産業で利用されるようになり
私も好んでサラダや、チーズの盛り合わせなどの添え物として使っていた。

これといって特徴的な味はなく、サラダのような生食が主となる。

この80年代は、欧米よりの輸入が様々な物品で自由となり
植物をはじめ、各種食品や、アンティーク雑貨、諸外国車両や文化、技術などの交流が盛んとなり
農業でも革新的な改革が行われた。

外食産業では、フレンチや、第一次エスニック・ブームとなり、今では当たり前となったパクチーやサニーレタス、ブロッコリー、各種ハーブなどの栽培が盛んに行われ始め、需要も高まった。

その後、90年代に入ってからは、イタリアンブームが始まるわけだが
80年代後半には、フレンチやエスニックが飽きられ、イタリアンに利用されるズッキーニやイタリアントマトなどの栽培が盛んになり今に至っている。

さて、この花の正体は・・・

80年代初頭から栽培が盛んになった「チコリ」である。

フランス語では、エンダイブ(近縁種)、アンディーブとなるが
英語ではチコリーとなる。

キク科の多年草で、和名をキクニガナ(菊苦菜)という。

ちなみに、エンダイブは一年草である。

食用のものは、太らせた根から出た芽を遮光栽培したもので、苦味もなく、ヨーロッパでは加熱しても食用とする。

一方、露地栽培されたものは苦味が強く、草体のありようも、スーパーなどで販売されているものとは似ても似つかない。

北海道では元々、栽培農家さんも少なく
そのため、自由にのびのびと花を咲かせている姿など、専門農家さんでもなければ見ることなどない。

どうりで、頭の中のファイルをいくら探しても見つからないはずだ。

このチコリの花は非常に弱く、摘んだ瞬間からへたってしまうため
摘むのであれば、草体の根本から数本摘み取り、背の高い大きめのフラワーポットに生けるのが望ましい。

せっかくいただいた野鳥からの贈り物なので
専用のスペースを設け、増やしてみようと思う。

今後、ガーデニング(園芸)としてのチコリ栽培も増えてくるかもしれない。

花好きで庭があるなら、一株ぐらいあってもいいかもしれない^^


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遅咲きの紫陽花





お盆ぐらいから咲き始めた紫陽花が今満開となっている。

白いのは秋咲きだが、それ以外は普通に初夏咲きの紫陽花だ。

元々は園芸品種だと思われるが、放棄地で雑草に埋もれ瀕死状態だったので
ご近所さんに了解を得て数本を移植し、2年かけて再生させた。

放棄地にはまだ数本の紫陽花が残っているが、それは樹勢がいいので、その場で増えればと残しておいた。

周囲の草を刈ったこともあり、残しておいた紫陽花は、今年の初夏には大きなコロニーとなって花をつけていた。

一方、移植した紫陽花は、移植した翌年の昨年初夏に、僅かに花をつけたものの、その後の猛暑による高温で障害が出て、樹勢が衰えてしまった。

昨年の雪が降る前の晩秋と、今年の雪解けに、油糟、鶏糞、石灰、腐葉土、三笠市で製造している生ゴミ肥料を、それぞれ少量ずつ土に混ぜて根元に撒いておいた。

春になると樹勢も良くなり、多くの葉をつけるも、なかなか花芽が付かずにやきもきしていた。

野菜苗を植え付ける時期になると連日の雨に見舞われ、植えつけた野菜のほとんどが水没し、その後の育成に暗雲を落としたが、紫陽花にとっては良かったようで、数日続いた春の長雨の中で花芽を付け始めた。

長雨が終わると、今度は長い日照りが続いた。

南西側に植えている紫陽花は、特に強く当たる西日のため、高温と日照りによる水枯れにより一進一退を繰り返していた。

お盆を迎える前の7月末ぐらいから漸く、雨天と晴天のバランスがよくなりはじめ、それに合わせて紫陽花の花にも色が付き始めた。

昨年は花をつけなかった株も含めて、すべての株に花が付き、樹勢も良く、株は移植した当初の倍以上になってくれていた。

夏の暑さも、終わってみれば、昨年の猛暑ほどではなく、9月1日の今日には、爽やかな風が程よく吹き過ぎ、晴天ながらも、さほど気温は高くないことから、まるで初夏のような空気感となり、初秋にもかかわらず不思議と、紫陽花の花が似合う気配でもある。

とはいえ、今年の春から夏の気象は、野菜たちには過酷だったようで、トウモロコシ、カボチャ、玉ねぎ、さやえんどう、トマト、ナス、アスパラ、ニラ、イチゴ、ニンニク・・・そのどれもが不作となった。

僅かに、ジャガイモとズッキーニだけは何とか収穫できる状態となったものの、昨夜、不審者の侵入により、荒らされてしまった。

工房周辺を、グルリと取り巻くように防獣ネットを張り巡らせておいたので、これまでは被害もなく安心しきっていた昨夜、その防獣ネットを踏み倒して敷地内に入り込んだ気配があった。

ジャガイモは土の中なので問題はなかったが、あと数日様子を見ようと取り残しておいたズッキーニの果肉と穂先が喰われ、その横にあった秋咲きの紫陽花の穂先まで齧っていった。

この蛮行の様子からエゾシカの子供であることが推察できる。

今年の春には、昼日中から群れを成して工房周辺をうろついていたエゾシカも、その時に執拗に追い立てたこともあってか全く見かけることが無くなっていたのが油断を招いたともいえる。

今年も昨年同様に、わずか1キロ圏内でヒグマの糞があったと、日夜パトロールをしてくれている警察官から、つい数日前に聞かされている。

開拓期から既に100年が経過し、ピーク時には7万人もの人口を誇った炭鉱地も、今では僅かに1万人を切るほどとなり、野生と自然は「我と我が土地を返せ!」とばかりに、最も野蛮な人間を追い出しにかかっているのかもしれない。

既に失われてしまった太古の自然は、彼ら野生の手で再生することは難しいが、今後、野生が数百年、数千年も生活していくためのエリアを返還するべき時なのかもしれない。

その昔、逞しかった人間も、今では野生を失って久しく、自然と野生の脅威に抗うすべを持たなくなりつつあり、日々、木陰から嘲笑されているように感じる。

さて、「野生児きこりん」は、どこまで、いつまで、この屈強な野生と自然に抗い続けられるのか?

ちなみに、ズッキーニは既に数本を収穫し、何度かピクルスを作ることができていることもあり、また、エゾシカの蛮行は慣れっこになってしまっていることから、強い怒りもなく、むしろ、己の敗北に笑えるほどとなった。w

To Be Continued...


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ミンナガミテル



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あの夏の小さな記憶


あの夏の小さな記憶

いつかのペルセウス座流星群


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きこりん@北のほたるやイメージ
きこりん@北のほたるや
プロフィール公開中 プロフィール
私の生きてきた軌跡

北海道の三笠市旧幌内炭鉱周辺にて、三笠の土を使って陶芸をしています。

北海道の自然や風景・動植物・各地域イベントなどを撮影し、写真にて紹介しています。

地方都市や、過疎地域の町興しを真剣に考え、具体的な提案をしています。

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