北のほたるや

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三笠の土で素焼き鉢




素焼き鉢制作

当方は小型の電気窯で焼いているのだが、最近調子が悪く、本焼きの1230℃では釉薬の溶けムラができてしまう。

1250℃まで温度を上げればいいのだが、そもそも、庫内に温度ムラができていると思われるため、焼き上がりに何時間かかるのか想像もつかず、電気代の請求書を見るのが怖くなるので、やらない。

仕方が無いので、1000℃前後の素焼きの温度で完成品とできる素焼きの植木鉢を作ることにした。

当方の窯は20x20x20なので、この大きさだと一つずつでしか焼けないが、それも仕方がない。

土は、裏山で採取してきたもので、ゴミや石を取り除き、水簸したのち牛乳などを混ぜ込んで熟成させたものを使用している。

熟成とは聞こえがいいが、カビやバクテリアを繁殖させて腐らせるわけで、荒練りや菊練りをしているとカビ臭い。

熟成を終えた土は、そのまま、或いは、着色剤となる酸化金属類などを練り込み、また、粘り気の強い河原の粘土を少量混ぜたりして、数種類の土に分けている。

今回作った素焼き鉢は最大で20x20x20あるので、底に穴を開けなければ、茶道の水差しにも使える大きさでもあり、いい練習になる。

今はまだ乾燥中だが、低温(1000℃前後)でも溶ける釉薬を調合して、焼成前に部分的に生掛けしてみようと考えている。

写真左の物は、表面に白化粧してから嘯裂文(しょうれつもん象裂文)という技法でヒビを入れたもので、粘り気の強い土でなければ均一なヒビを得られないのだが、まあまあ均一に浅いヒビを入れることができたので、土に十分な粘りがあると判断できる。

他の物には、飛び鉋で模様を入れたり、今後、白化粧をして掻き落としで模様を入れたりしてみようと考えている。

とりあえず、熟成を終えた土はすべて使ってしまったので、また土を採りに裏山に行かなければ・・・

自分用の素焼き鉢なので、室内に置いても違和感が無いようなデザインとしてみたが、どうだろう?










窯が小さいので、まずは、大と小を重ねてふたつ同時に焼くことに成功した。

土はどちらも「三笠土」と名付けた、裏山で採取した土。

左は水簸したもの、右は原土そのまま。

どちらも電動ろくろで作陶しているが、原土の方は、小石も入ったままなので、指紋が無くなるほどザクザクしている。

とはいえ、水引きしていると表面は微細な土に覆われ、石は沈んでしまうため
強めの飛び鉋をかけて、沈んだ石を浮かび上がらせザクザク感を表現してみた。

しかし、普段使いとしては、ザラザラしすぎるため、通常の温度(1230℃前後)では流れ過ぎてしまっていた釉薬を霧吹きで吹き付けたことにより、ムラの少ないガラス光沢を出し、見た目のザクザク感を残しつつ、ツルツルした感触に仕上げてみた。

水簸した土の方は、錆色にしたかったので「朝鮮カオリン」をベースにした釉薬を調合してみた。

素焼き鉢とはいえ、使用しているうちにカビやコケが出てくる可能性もあることから、室内での使用を考えれば、表面に施釉することでカビやコケを最小限に抑え、植えこんだ植物と共に、鉢も観賞することができるのではと考えた。

さて、庭の土をレンジでチン♪して、カビや虫、雑草を殺し、殺菌して、使用してみようと考えている。

従来は北海道では育成しにくい植物を、冬の間はこの鉢を使用し、室内育成してみる。










二つとも、裏山で採取した「三笠土」を水簸し熟成させて作陶している。

左は、白化粧を刷毛にて生掛けし、樹木模様を描き落としし、自作の低温釉を吹き付けて焼成した。

右は、寂びた土色になる自作釉を生掛けしたのち、自作の低温釉を吹き付けて焼成した。

どちらも、植木鉢としては、ちょっと上等なものになった気がする。













二つとも、裏山で採取した「三笠土」を水簸し熟成させて作陶しているのはこれまでと一緒だが、左は、その土に、二酸化マンガンや酸化コバルトなどの金属類を練り込み、土そのものを黒くした。

釉薬は前回同様の、寂びた土色になる自作釉を2度生掛けし、流れを表現した。

右は、白化粧土を表面に塗ってから、嘯裂文(しょうれつもん象裂文)という方法で表面にヒビを入れ、自作の青系低温釉を流れるほど多めに吹き付けて焼成した。

どちらも、狙い通りの結果を得られた。










さすがに、回を重ねるごとに「だんだん良くなる法華の太鼓」w

これまで通りに二つとも、裏山で採取した「三笠土」を水簸し熟成させて作陶しているのはこれまでと一緒で、両方ともその土に、二酸化マンガンや酸化コバルトなどの金属類を練り込み、土そのものを黒くした。

釉薬は前回同様の、自作の青系低温釉を多めに吹き付け重ね焼きした。

その結果、外側になる右の大きな方はトロッと溶けて、まるで「なまこ釉」の火鉢のようになった。

内側に置いた左の一回り小さな方は、口の周りは溶けたものの、陰になった口より下は、溶けずに白くこびり付き、霜が降ったようになった。

どちらも、狙い通りではないが、これはこれで結果オーライというとこだ。









そしておまけ・・・

横しのぎを入れたフリーカップ兄弟w

釉薬は、あれやこれやと試行した結果、緑青色となった。 

 





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たまには陶芸


素焼き鉢制作

当方は小型の電気窯で焼いているのだが、最近調子が悪く、本焼きの1230℃では釉薬の溶けムラができてしまう。

1250℃まで温度を上げればいいのだが、そもそも、庫内に温度ムラができていると思われるため、焼き上がりに何時間かかるのか想像もつかず、電気代の請求書を見るのが怖くなるので、やらない。

仕方が無いので、1000℃前後の素焼きの温度で完成品とできる素焼きの植木鉢を作ることにした。

当方の窯は20x20x20なので、この大きさだと一つずつでしか焼けないが、それも仕方がない。

土は、裏山で採取してきたもので、ゴミや石を取り除き、水簸したのち牛乳などを混ぜ込んで熟成させたものを使用している。

熟成とは聞こえがいいが、カビやバクテリアを繁殖させて腐らせるわけで、荒練りや菊練りをしているとカビ臭い。

熟成を終えた土は、そのまま、或いは、着色剤となる酸化金属類などを練り込み、また、粘り気の強い河原の粘土を少量混ぜたりして、数種類の土に分けている。

今回作った素焼き鉢は最大で20x20x20あるので、底に穴を開けなければ、茶道の水差しにも使える大きさでもあり、いい練習になる。

今はまだ乾燥中だが、低温(1000℃前後)でも溶ける釉薬を調合して、焼成前に部分的に生掛けしてみようと考えている。

写真左の物は、表面に白化粧してから嘯裂文(しょうれつもん象裂文)という技法でヒビを入れたもので、粘り気の強い土でなければ均一なヒビを得られないのだが、まあまあ均一に浅いヒビを入れることができたので、土に十分な粘りがあると判断できる。

他の物には、飛び鉋で模様を入れたり、今後、白化粧をして掻き落としで模様を入れたりしてみようと考えている。

とりあえず、熟成を終えた土はすべて使ってしまったので、また土を採りに裏山に行かなければ・・・

自分用の素焼き鉢なので、室内に置いても違和感が無いようなデザインとしてみたが、どうだろう?

焼き上がったらまた・・・


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桜月光


嘯裂文(しょうれつもん象裂文)花器「桜月光」 

三笠土 (細目・黒)
1230℃ 酸化焼成 
月光釉 (桜)
口径 3.2cm 
胴回り 10.0cm 
高さ 13.2cm 
重量 618g

黒々とした大地に根差す桜と、青い月夜・・・






久しぶりに感情移入でき、愛しいと思える作品が焼き上がった。

ろくろの上で作陶が終わったとき、思わず「かわいいっ♪」と悦に入ってしまったw

全体に歪みも少なく、コロン♪とした丸いフォルムに
内側からじっくりと膨らませたことによる皹は
これまでのものと違って自己主張が少なく
淡いピンク色を割って、素地の黒を覗かせている。

高台は、あえて作らず、しっぴき(切り糸)で切ったままの糸目を残し
作陶時の躍動感と感動を示し、施釉せずに土をそのまま見せている。

月光釉には部分的に貫入とブクが見られるが
これも、自然の山から採取もので制作した結果として受け入れることが
むしろ自然に対する敬意ともいえるだろう。

とはいえ、もちろん意図しない貫入やブクなどは無いに越したことは無いので
今後も土、釉薬共に、よりパーフェクトになるよう研究を続けたい。





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初窯2点



嘯裂文(しょうれつもん象裂文)花器「霜夜」 

三笠土 (細目・黒) 
1230℃ 酸化焼成 
月光釉 
口径 7.0cm 高さ 18.5cm 重量 980g





嘯裂文(しょうれつもん象裂文)花器「鎌鼬」 
三笠土 (細目・黒) 
1230℃ 酸化焼成 
月光釉 (窯変) 
口径 7.0cm 高さ 15.0cm 重量 800g 



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三笠土 小鉢「細雪」






三笠土 小鉢「細雪」
細目黒三笠土 
1230℃ 酸化焼成 
白釉
口径 13.2cm 
高さ 7.0cm 
重量 300g




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三笠黒茶碗



三笠黒茶碗
細目黒三笠土 
1230℃ 酸化焼成 
三笠白釉 
口径 13.6cm 
高さ 7.3cm 
重量 300g









釉薬には青くなる成分は含まれていないので釉溜りでは白く見えるものの
釉中のマグネシウム分や藁灰などが、土に練り込んであるコバルトに反応し青く発色している。

垂れ落ちた釉薬のしずく。
土の成分を含んで僅かに青く見える。
このまま指輪やネックレスの石として使えそうだ^^


 
ちなみに釉薬は
福島長石
福島硅石
合成藁灰
合成土灰
朝鮮カオリン
炭酸バリウム
炭酸マグネシウム
白石灰
骨灰
比率は企業秘密w




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Modern green cup



Modern green cup
窯変フリーカップ

水簸三笠土・信楽土 混合
1230℃ 酸化焼成 
自作釉薬多重掛け

Modern red cup同様に、以前から試作を繰り返してきたフォルムだけれど
土が変わるとサイズ感も釉薬の発色も不安定だった。

今回は漸くイメージに近いものとなった。

釉薬も何種類かを試作し、こちらも今回は5種類ほどを重ね掛けした。

口縁周辺に緑釉を施し、その上から炭酸マグネシウムを添加したワラ白釉をかけてある。











陶芸
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三笠の土でModern red cup


窯変フリーカップ Modern red cup
水簸三笠土・信楽土 混合 
1230℃ 酸化焼成 
自作釉薬多重掛け

以前から試作を繰り返してきたフォルムだけれど、土が変わるとサイズ感も釉薬の発色も不安定だった。

今回は漸くイメージに近いものとなった。

釉薬も何種類かを試作し、今回は5種類ほどを重ね掛けし
口縁周辺にかけたワラ白釉が思わぬ変化を齎せ、紫色の発色となった。

これは、織部釉をかけた上にワラ白釉をかけた結果だと思われるが
更に悪戯心で、ワラ白釉に炭酸マグネシウムを添加したからだろう。



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嘯裂文 残りの2点





嘯裂文花器 「冬枯」
高さ 10.6cm 
幅(最大) 11.3cm 
重量 730g

水差しとしては小ぶりなサイズですので花器とします。

これまで何度か試していた黄土釉を全体に施してみました。

この黄土釉は、当別赤土から大量に含まれているシャモットを取り出し
微粉末にしたのち、長石などの釉薬原料を混ぜたもので
カオリン成分が多いのか、マット状に仕上がります。

黄土釉だけでは味気が無いと思い
数種類の釉薬を多重がけしています。










嘯裂文花器 「当別」
高さ 12.2cm 
幅(最大) 7.8cm 
重量 450g

当別赤土単身による成型です。

粘りが無く、伸びも少ない土であり
石粒(シャモット)が大量に含まれているため
ろくろでの作陶では指紋が無くなるほどです。

また、嘯裂文を施すにあたっても
僅かな力でも大きな亀裂が走ってしまい、すぐに穴が開いてしまいます。

結果的に、他の嘯裂文のように大きく膨らませることができず
丸い壺型にはできませんでした。






これでひとまず、当別赤土シリーズ、嘯裂文シリーズは終了となります。

また機会があれば、より大物の作陶も視野に入れつつ行ってみたいと思います。







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嘯裂文 まとめ










あと2点あり、早急に完成させます。






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きこりん@北のほたるやイメージ
きこりん@北のほたるや
プロフィール公開中 プロフィール
私の生きてきた軌跡

北海道の三笠市旧幌内炭鉱周辺にて、三笠の土を使って陶芸をしています。

北海道の自然や風景・動植物・各地域イベントなどを撮影し、写真にて紹介しています。

地方都市や、過疎地域の町興しを真剣に考え、具体的な提案をしています。

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